塩味料・塩系

種類

塩の原料になるのは、元々は海水ですが、どこから採取されるかによって海塩岩塩湖塩と、大きく3つに分類されます。

塩の効能

体内の塩分量

人間の体にとって水分は重要なもので、体重約3分の2を占めているのは水分(血液・リンパ液)です。
体内の塩分量は大人で体重の約0.3~0.4%、子供で約0.2%と言われています。
その水分(血液・リンパ液)に0.9%の割合で一定の濃さで溶け込んだ塩が、体内の水分量を調節し栄養を吸収できるようにコントロールしています。
輸血の血液が不足している場合生理食塩水が代用できるのもこのためです。

体内の塩分濃度が低下すると、栄養の吸収ができなくなり代謝が衰えてきます。
代謝をコントロールしているのは、ミネラル(ナトリウム・カリウム・マグネシウムなど)です。ミネラルは体内で合成されないため食べ物や飲み物として摂取しなければなりません。
豊富なミネラルが含まれている塩は、人体に不可欠なものなのです。

※食卓塩として一般的に良く知られている塩は不純物(ミネラルなど)を取り除いた純度の高い塩です。

料理ポイント

塩は、砂糖よりも粒子が細かいため、先に加えてしまうと素材に味が入りにくくなってしまいます。
塩には脱水効果があるため、魚の場合は、20~30分ほど前に振り臭みを取り除き、肉の場合は水分が抜けてしまい固くなってしまうため、直前に振り調理します。
他に、氷に振り掛けると氷点下約20度まで下げる働きや、沸点を上げる働き、甘みを引き立たせる対比効果、ぬめり取り、長期保存など色々な効果があります。

精製方法

  • 食塩(海塩)

海水の中に含まれる塩を、イオン交換膜法という方法で、ナトリウムイオンとカリウムイオンを抽出濃縮し、煮詰めて精製されます。

  • 自然海塩(海塩)

天日製塩法という方法で、海水を塩田などで凝縮させ、太陽の光と風のみで数ヶ月かけて結晶化させ精製されます。

  • 岩塩

溶解採掘法は、1度水に溶かせてから煮詰め塩を取り出す方法で精製され、不純物が少なく欧米で一般的に食用として用いられています。
乾式採掘法は、直接岩塩層にボーリングで掘り出す方法で、不純物が混ざりやすいため食用には適しません。

保存方法

湿気を嫌うので、開封後は密閉容器に入れ、高温多湿を避け冷暗所で保存するのが良いでしょう。

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